
先日、子育て中のママさんにお話を伺っていたら、家庭の中でパパさんがまるで「大きなこども」のように手のかかる存在で、同じ男性としてちょっと申し訳なくなってしまいました。
思い起こせば、わたしも妻に対して、「朝起こしてくれなかった」、「シャツをクリーニングに出してくれていない」と怒っていた頃がありました。面倒なことは任せっきりで、かといって手伝いもせず、やってもらっているのに感謝もしない。やってくれなかったら、怒る。今思えば、小学生のこどもを見ているようで、本当に恥ずかしい限り。
しかし、冷静に考えてみると、ちょっと不思議なんです。わたしも含め、パパさんだって、家の外ではそれなりに大人として振る舞っています。仕事のメンバーや取引先には気配りもしますし、人に何かやってもらえば感謝の言葉も返します。そんなパパさんが、なぜ家庭の中でだけ、こんなにも独りよがりになってしまうのでしょうか。
また、「大きなこども」まではいかないにしても、家のことはいつも「指示待ち」だったり、妻が家事育児をしている隣でゲームやテレビに夢中になっていたりと、親としての自覚不足を嘆くママさんの声は、よくお聞きします。そう、パパさんは、ママさんに比べ、親としての自覚が明らかに不足しているのです。
そこで今回は、なぜ、パパさんの中に親としての自覚が育ちにくいのか、その背景には一体何があるのかを、パパさんの心理を考察することによって、ひも解いてみたいと思います。
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